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橋の下の暗がり  後日譚

 あの奇妙な目撃から、半年以上がすぎたある日のこと。私は家族をつれて桂川の河川敷へデイキャンプに出かけた。タープを張ってバーベキューをして楽しんだ。ビアテイスト飲料も飲んだので尿意を覚えた私はトイレを探した。下流に目をやると仮設トイレらしきものが見える。私は家族を残しトイレへと向かった。少し歩き出した時、私は不意に思い出してしまった。その仮設トイレのあるあたりに、あの、管理小屋があるはずであることを。
 少し迷ったが、まだ明るいし、あたりにはバーベキューを楽しむ人々がたくさんいる。おまけに尿意はますばかりである。私は歩を進めることにした。
 だんだんと桂小橋が近づいてくる。
 しかし…。
 無いのだ。確かに見たはずのあの管理小屋が。
 「そうか。トイレを管理小屋と見間違えたんだろう。
  相当に酔ってたんやなぁ。なんだあの人影はトイレに行ったのか。
  なんだーそうだったのかぁ。」
と、私は自分を納得させた。しかし、心のどこかにはまだ違和感が残っていたのも事実だ。大きさも堤防からの距離も違う気がするのだ。
 そして、仮設トイレの前についた。扉は2つある。少しいやな感じはあったが、私は左のドアを開けた。すると、私の目に飛び込んできたのは…。
 考えられないほどの大量の泥で汚されとても使える状態ではないドア内の惨状だった。すべての壁は土壁かと見まごうばかりに泥が塗りたくられ便器も泥に半分埋まっている。
 いたずらだと思うが想像を絶している。そのまわりは河川敷とはいえ川からは距離があり、雑草もかなりの背丈で伸びており、川から大量の泥を運んでくることはかなりな困難が想像される。かといって他には泥が手にはいるような場所はない。増水した時に泥が流れ込んだことも考えられるが、右側の扉(右側が川の上流に当たる)の中は全くそんな様子はない。 また、ここ最近そんな大増水するほどの雨は降っていない。

 一体、誰が、何のために…?
 そして、本当に、これが、あの日見た小屋なのだろうか…? 


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