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ポルターガイスト

 この話も学生時分のこと。M.T君のアパートは四畳半と狭かったのだが、不思議と仲間が集まる部屋だった。いつ行っても誰かがいて、麻雀をやってるかさいころを振ってるか、札をくってるか、つまりギャンブル好きの悪友のたまり場だったのだ。ただ、そこに集まっていたのは人だけではなかったのかもしれない。
 部屋のあちらこちらで、時折、誰もさわらないものが、パキッと音を立てるのだ。みんな、冗談半分で「ポルターガイストや。」などとふざけてたのだが、もしかしたら本当にそうなのかもしれないと思うようになった強烈な現象もあった。
 麻雀を終えて談笑していると、皆が足をつっこんでいたこたつの上に置いてあった新聞紙が、「パチン」と何かがはじけるような音とともに、1mぐらいふわりと飛び上がったのだ。これにはさすがにみんな驚き、声を失った。
 またあるときは、こんな事もあった。麻雀中に一人が突然顔面を蒼白にし、入り口の方を見つめている。みんながどうしたのかと尋ねると、玄関ドアとその四畳半の部屋の間には半畳ほどの靴を脱ぐための空間があり、すりガラスの扉で仕切られているのだが、そのすりガラスの向こうに誰かがいたというのだ。
 玄関のドアを開けると、当然音がするはずだし、誰も玄関のドアを開けた気配を感じた者はいなかった。にもかかわらず、ふと目をそちらにやったとき、確かにすりガラスの向こうに人が立っており、次の瞬間消えたというのだ。

 そんな奇妙な出来事がそのアパートの他の部屋でも起きていたのかどうかは定かではない。ただ、そのアパートは廊下を隔てて両側に部屋がある作りになっていたのだが、彼の部屋の向かい側の並びの住人たちは、なぜだか知らないが、次から次へと引っ越しをして出て行き、いつの間にか、その階で人が住んでいるのは、彼の部屋がある側の並びだけになってしまっていた。


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