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澱んだ空気
短い出来事で、怖さを上手く伝えられる自信はないが、久しぶりにぞっとする体験をした。

 忙しい日々が続いていた。職場の誰もが疲れ切っていた。

 その日、私は普段より随分早い時間に職場に着いたが、2人の同僚が私より先に出勤しており、既に仕事を始めていた。
 職場のドアを開けた時、空気全体に澱のようなものが沈殿しているような嫌な感じがしたが、きっと疲れた気分が風景をそう見せるのだと思い、私は自分のデスクが置いてある場所に向かった。

 デスクについた私は、パソコンを起動し、立ち上がるのを待っていた。
 と、その時 ・・・・・
「はーー・・・・」
と私のすぐ後ろで大きなため息をつく者が居た。いくら疲れているとは言え、朝からため息はないだろうと、少し注意してやるつもりで振り返ったが・・・・・

 そこには誰もいなかった。

 私より先に出勤していた2人の同僚達は私の前方で仕事を続けている。そして、私の背後には誰もいなかったのだ。
 薄暗い職場の中、たくさんのデスクが主人の帰りを待つ犬のように、音もなく並んでいるばかりである。
 先ほど、職場のドアを開けた時、空気の底に感じた「澱」のようなものの仕業なのだろう
か・・・・。
 私は、少しあわてて窓を開けた


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