パラレルワールド?(携帯電話の不思議体験)
                                まるこさん(香川県 男性)

 初めまして。
 携帯電話の不思議体験を読んで、僕もかなり不思議な体験をしたので投稿したいと思います。
 僕はよく霊を見たり触ったり、色々と体験をすることがあるんですが、こういった話は「そんなモノ」を信じない人からすれば、全て夢や幻覚だったと言えると思います。しかし、この携帯電話の不思議体験だけはどうにも否定できない、理屈の通らない話なのです。

 高校二年の時でした。記憶力は強い方なので今でもはっきりと覚えています。ある土曜日の朝、時間は10時過ぎ。
 僕は二階の寝室で目が覚めて、喉がかわき、飲み物を飲むために一階に降りました。
 そしてアラームをセットして二度寝しようと思い、充電していた携帯を手にまた階段を上がっていきました。
 その時です。
 急に僕の携帯電話の画面が光り、どこのボタンも触っていないのに、「0877-○○-○○○○」に「発信」と、勝手に携帯電話が知らない番号に発信中という画面が表示されました。
 「受信中」ではなく「発信中」です。
 最初の方の数字は地元の市外局番だったのですが、その後の番号は覚えがありません。それに携帯に登録しているのなら、「〜君」など登録している名前が出るはずです。
 僕はあまりに驚いて数秒間携帯を見つめ、もう一度文字を確認しました。
 すると「発信中」から「通話中」に画面が変わりました。
 僕は恐くなり、その場で携帯を切りました。
 急いで履歴を調べると、確かに僕の携帯がその知らない番号に電話をしています。
 しかし絶対に、どこのボタンも触っていない自信があった僕はどうしてもその番号が気になり、家の電話から非通知でかけ直してみることにしました。
 ドキドキしながらすぐにかけ直してみると、「香川(仮名)です」と普通の家にかかり女の人が出ました。
 僕は「間違えました」と言ってすぐに電話を切りました。

 その時点で、ある予感が僕の体を包みました。そして、その予感はおそらく当たっているんだろうという、何ともいえない不思議な自信があったのです。
 僕にはその時、同じ高校に「香川君」という仲の良い友達がいました。予感を信じて今度は携帯から香川君に電話をしてみると、寝起きの声で香川君が出ました。
 僕は、たった今家に電話がなかったと聞きました。すると、香川君はワン切りが一回と、その後すぐに間違い電話が一回あった。と言いました。
 「やっぱり」と思いました。
 そのワン切りは僕が恐くなって切った最初の電話で、間違い電話は僕が家の電話からかけ直したものです。だけれど、僕はその友達の実家の電話番号は聞いたことがなく、もちろん携帯にも登録はしておらず、その友達も僕に教えた覚えは無いと言います。
 だから、僕からその友達の実家に電話をかけることは不可能なのです。
 それでも携帯電話から確かに「発信」された。 
 僕は寝起きで寝ぼけていたわけではなく、その一部始終を先に起きていた親は知っています。
 これが僕の体験です。本当に不思議な体験でした。今ではなんで最初の発信中の時に思い切って電話に出なかったのかと後悔しています。

 ここからは僕の誇大妄想なのですが、もしかしたらパラレルワールドというのが本当に存在して、平行世界のもう一人の、「香川君の実家の電話番号を知っている僕」がいて、その僕の携帯電話と「こっちの世界の僕」の携帯電話が、 何らかの理由でリンクしたのではないかと、思っている次第です。


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